勉強メモ

勉強したことをメモ書きで残していきます

本音の株式投資 人気ストラテジスト直伝 第1章

本音の株式投資 人気ストラテジスト直伝

はじめに

  • きちんと理解していない情報やノウハウをもとに投資をしても勝てない
  • 「スマートベータ(賢い指標)」を活用している個人投資家はまだまだ少ない
  • 株式投資には経験や勘も大事だが、株式市場を正しく理解し、冷静に向き合うことが重要。それには科学的かつ客観的な分析が欠かせない

第1章 日経平均の本当の予想方法

中期トレンドを捉えよう

  • 短期の予想は当たりにくい
  • 中期の予想が一番当たりやすい
    • 短期的には市場の心理や需給で株価が動くため
  • トランプ氏が当選した際に株価がV字に大きく動いた。経済のファンダメンタルは選挙前後で変わらないにも関わらず、市場心理が大きく変化したため
  • 中長期的には経済のファンダメンタルに収斂するが、短期的には「多くの投資家がどう思ったか」が株価に反映される。そんなこと分からないし間違った考えも混ざるので短期は難しい
  • 株価予想とは
    • ①株価に影響しそうな材料を明確にし
    • ②その発生確率と発生した場合の影響度を想像する作業
  • 長期も予想しにくい。トランプ政権が2期目に入るかどうかなんて分からない
  • 半年〜1年程度の中期的なトレンドなら、短期や長期と比べて予想しやすい

そもそも株価を決めるのは何か

  • 株価を決める最も重要な要素は企業の業績
  • 日経平均の予想方法
    • 予想PER(株価収益率)14〜16倍に相当する
    • 企業自身が発表した業績予想に基づく日経平均ベースの1株利益(EPS)を14倍した値が適正ゾーンの下限、16倍した値が上限
    • EPSが1000円なら下限は1万4千円。上限は1万6千円
  • PER16倍まで上がってくると割高感が出てくる。そのまま横ばいか下がる傾向にある。PER14倍まで下がってくると割安感が出てくる。上がる傾向にある
  • 株価は上下するが適正ゾーンに収まる。PERを見れば割安か割高かが分かる
  • 株価は企業業績(EPS)と市場心理(PER)の掛け算で決まる
  • PERが18倍や20倍になることもあるが、それはバブル。いつか崩壊することは歴史が証明している
  • しかしPERを見るだけで割安・割高を判断するのは危険
    • 企業業績が大幅に改善することを見込んで市場が先取りをすることがある
    • 18倍まで上昇したがその後は16倍付近に落ち着く。つまり適正ゾーン自体が上昇するケース
  • 期が変わる2〜4月頃は来季予想も加味した業績見通しに基づいて割高・割安を判断することが重要

日経平均が為替次第で動く時代は終わった?

  • 日経平均ドル円相場との連動性が極めて高いことが知られている
  • 連動して動く理由
    • 日本の企業は輸出産業が多い。円安なほど円ベースの利益が増えるの
    • 海外の景気がいいときは米ドルが買われやすい
    • 海外の景気好調は輸出数量と円安の複合効果で日経平均のEPSを大きき押し上げやすい
  • 為替とEPSは連動する。円安になると業績予想が改善する、EPSが上がる
  • 市場心理(PER)が変わらなくても、為替が円安に動くと企業業績(EPS)が上がるので、その分日経平均を押し上げる効果がある
  • 大枠では今後も円安=株高、円高=株安という構造は変わらない
  • 2016年に10円以上の円高になったが、その後を観察するとEPSはほとんど変わらなかった
    • 日本企業は以前ほど為替の影響を受けなくなった
    • 海外に生産拠点を移すなどして円高による業績悪化を食い止める努力をしていた
  • 円高耐久力を付けたということは円安のメリットも放棄したということ。為替に影響されないような安定した業績を維持することを目指した

より実践的な日経平均の予想方法

  • 下落局面ではPERよりPBRを見る
  • PERで予想するときは市場が平常状態にある時の考え
  • 下落局面ではまず「下値のメド」に関心が集まる。その時に見るのがPBR(株価純資産倍率)
  • 目安はPBR1倍。つまり1株あたり自己資本と同額まで株価が下がった状態。PBR1倍というのは企業の解散価値と株価が等しい状態。ここが下値
  • ここまで書いてきたが個人投資家が株価を予想するのはかなり難しい。財務分析なし、データベースなし、経営者と話すわけでもない
  • 気に入ったプロ2人以上のレポートを読むこと
    • 重視する内容に納得できる人
    • 強気派と慎重派をひとりずつ

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